こてつばあちゃんの奮闘記

勇気と楽しい日々をお届けします

「自分の思い通りにしたい病」って悲しいな……

 高齢者の介護支援を仕事にしています。とても当たり前なことですが、支援者にもいろいろな考え方の人がいます。もちろん、支援者だからみんな同じ考えになるべきだとは全く考えていませんし、自分の考えだけが正しいとは思っていません。

 

 ご本人の思いに添うのではなく、支援者たちが扱いにくい相手だからと邪険にしたり悪しざまに言ったりするのを見たり聞いたりすると残念でなりません。そうした支援者の氣持ちはわからなくはないのですが、自分たちの思いどおりになってほしいと願うのは、「支援」とは違うと私は思うのです。

 教育の現場でも、こうしたことが教師側から生徒に対して起きているのを見聞きします。介護や障がい者支援や教育の場だけでなく、家庭や職場、サークル等々の色々な場面で「自分の思い通りにしたい病」が発生していることでしょう。

 

 世界は自分を中心に回っているし、自分自身を一番好きになって大事にすることが大切です。これは確かなことだと考えています。自分を大事にするということは、自分以外の人も、自分を大事にしていることであるのですよね。

 自分を大切にするということは「自分の思い通りに他人を動かしたり、思い通りにならない人をないがしろにすること」とは真逆のことです。

 それぞれがそれぞれの自分を大切にし、お互いをも大切にする社会にしたいですね。