「幸せだ」と思える日を……
思えばいろいろな試練に耐えて私たちは生活していますよね。
今日は9年前に東日本大震災のあった日です。9年前の震災の日は職場にいましたが、電車が止まってしまい通所者の皆さんは帰宅できない人もいました。自宅の車を夫に運転してもらい、95歳だった義父も乗せて平塚や茅ケ崎、鎌倉まで利用者さんを乗せていきました。夕食を義父に摂らせることもできないまま、夜12時過ぎに帰宅してから弁当を食べてもらいました。
帰宅してテレビを見たら、涙も声も出ない状況が映し出されていました。その後感覚がマヒしてしまい、涙を出せないようになりました。分身のようにかわいかった猫のこてつが亡くなっても、大切な友人の死を知らされたときも、ほとんど無感動な感じでした。
翌年の4月22日に友人夫妻からダ・カーポのコンサートに招待され出かけた時、こらえられないほど涙がこみ上げ嗚咽しました。このときやっと、無感動な自分から解放されたのでした。1年とひと月の間、自分の感情に蓋をしていていたのでした。
テレビで見てさえ心がマヒしてしまうのですから、震災に直接あわれた方々はいかばかりかと今も気になっています。9年という年月は短く、まだキズは癒えようがないと思われますが、それはそれとしてとにかく毎日を過ごしておられるのではないか想像しています。
「幸せだ」と思える日が1日も早く訪れますように願ってやみません。